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近年注目される介護療養型老人保健施設

近年注目される介護療養型老人保健施設最近「新型老健」と呼ばれる施設として注目を浴びている施設が介護療養型老人保健施設です。近年では目にする機会も多くなってきた介護療養型老人保健施設について、従来の老人保健施設との違いをご説明します。また、介護療養型老人保健施設の今後についても考察しています。

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介護療養型老人保健施設とは

介護療養型医療施設の廃止案が提案され、2008年に厚生労働省が新しい受け入れ先として作ったのが介護療養型老人保健施設です。老人保健施設と介護療養型医療施設の中間に位置するような施設となっています。医療や看護に重点を置いたサービスを行い、医療的なケアが必要とされる重度の利用者の受け入れ先として期待されています。
特別養護老人ホーム、従来の老人保健施設では入所を断られることがあった医療的なケアを主とした方も、介護療養型老人保健施設なら受け入れ先として期待できます。

従来の老人保健施設との違い

新型とされる介護療養型老人保健施設と従来の老人保健施設の違いについてですが一言で言うと、新型はより医療的なサービスがあるという点です。従来の老人保健施設の目的は医療的なケアを行うというよりは、家庭に復帰することを目的としているためサービスの主は機能訓練などのリハビリでした。しかし、新型は夜間の看護師の配置が義務付けられていること、医療的なケアを必要としている方を規定数受け入れることが条件となっていること、この2点から、より医療的な管理が必要な人の為の施設となっています。

今後はどうなるのか

介護療養型老人保健施設の今後について考えてみます。現状では介護療養型医療施設を平成29年までに廃止する動きがあります。しかし、事業者の多くは新型である介護療養型老人保健施設への方向転換によって大きく収入が減ることを危惧しています。そのためどの事業所も慎重に対応を進める動きが強く、現状で廃止の動きがある介護療養型医療施設の病床数に大きな変化が見られていません。そして平成27年の介護保険改正によって新型への移行が強制ではなく、必ず必要ではないということになりました。このことからもより一層事業者の間で移行に対する考えが分かれています。
新型老健として期待されている介護療養型老人保健施設ですが事業者の間では疑問の声も少なくありません。しかし従来の老人保健施設では難しかった医療的なニーズのある利用者に対しても対応できる点は評価されるべき点と言えます。もし働くということを考えた場合には今後の対応についてアンテナを張って今後どうなりそうなのか?という点について深く考えていく必要があります。