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老人保健施設で働こう!
老人保健施設で働くことを考えている方、現在の経験を活かして老人保健施設で働きたいという方に対して役に立つ情報をお届けします!お問い合わせはこちらまで
理学療法士は病院に勤めながら、医師から診断された内容をもとに機能回復のリハビリを行うのが一般的です。老人保健施設で勤める理学療法士は多くの場合機能回復というよりは、利用者の持つ機能面の維持が目的となります。具体的な仕事内容、1日を通してどのようなことが求められるのかをご説明します。
老人保健施設は、急性期病院や回復期リハビリ病院での生活を経ても動作レベルが回復せず自宅に帰るのが難しい方や自宅へ復帰するのに時間がかかると診断された場合に利用する施設です。こういった施設で生活をしながら在宅復帰の準備を進めるのでリハビリを行う頻度はリハビリに重きを置く病院よりは少ないです。
回復がめざましい時期ではない利用者が多いので、仕事内容としては利用者が持っている身体、精神機能の低下を防ぎながら在宅復帰へ向けた動作レベルを維持させることがメインとなります。
また、利用者に対してスタッフの数が少ない施設がほとんどであるため、1対1で行われるリハビリの時間は限られています。短時間で利用者の身体、精神機能をチェックして介助方法を考えていく必要があります。そこで、利用者と接する機会の多い介護士にリハビリを考えた介助方法を教えることがとても大切になってくるのです。
在宅復帰が可能になり退所が決まった方に対しては、ケアマネージャーと連絡を取りながら自宅で必要だと考えられる介護サービスの提案をします。高齢者施設は入所利用者だけではなく、他のデイサービスやデイケアといった通所利用サービスの提供をしている施設も多いので、集団リハビリの機会で関わっていくこともあります。
老人保健施設での理学療法士の1日をご紹介します。
まず朝のミーティングで連絡事項や委員会の報告、勉強会のお知らせなどを行います。朝のミーティングが終了したらリハビリ業務の開始です。リハビリルームだけではなく利用者の部屋などへ行ったりと利用者のニーズに合わせて動きます。この際に介護士や施設内のスタッフと連携をとって介助方法をアドバイスするのも理学療法士の役目となります。食事介助を必要としている患者さんを担当している場合は、昼休憩中に他の施設スタッフと食事面に関する機能チェックを行う場合もあります。それが終わればリハビリ室や備品の清掃、利用者ごとに実施したリハビリの内容をまとめます。委員会や勉強会などがあった場合は、通常の業務が終了した17時以降に参加します。